【日経平均との違いは?】TOPIXとは?

日経平均株価と共にテレビや新聞の経済ニュースなどでよく見る「TOPIX」という言葉。


日経平均株価は、日本経済新聞社が発表している、東証1部に上場されている銘柄から225銘柄を選出し、算出される株価指数であるということは、前回記事で説明させていただきました。

 

※日経平均株価の記事はコチラ!


しかし、同じくらい耳にするTOPIXについて、どんなものなのか理解できている方は少ないのではないでしょうか?


TOPIX(=Tokyo Stock Price Index)は東証株価指数の略称を指し、日経平均株価と並んで、日本の景気動向を探る上でとても重要な指数なのです。


今回はTOPIXについて、どんな株価指数なのか?日経平均株価との違いと、ぜひ覚えておいてほしい「TOPIX Core30」についても解説していきます!


日本の株式市場の動向を見ていく上で欠かせない指数であるTOPIXについて、この機会にしっかり理解していきましょう!

TOPIXとは?

TOPIX(東証株価指数)は日経平均株価と並ぶ日本を代表する株価指数です。
その歴史は古く、1969年7月1日より公表されています。


東証一部上場の全銘柄の平均を対象に算出、公表されている指数で、1968年1月4日の東証一部の全銘柄の時価総額を基準として、当時の時価総額を100として算出される指数がTOPIXなのです。

TOPIXの算出法と日本のTOPIXの変遷

TOPIXの算出方法ですが、その時点の時価総額を基準時価総額で割ることで算出されます。
具体的には以下の図のとおりです。

 

※参考:基準時価総額・銘柄数 | 日本取引所グループ
https://www.jpx.co.jp/markets/indices/related/value/index.html


1968年に100ポイントでスタートしたTOPIXは、バブル経済の1989年末に史上最高値(2884.80ポイント)を記録しましたが、バブル崩壊後に日本経済は急速に縮小しました。


給料がなかなか上がらず、物を買わないので物価も上がらないというデフレ経済の状態が続きました。
政府はお金を借りやすくするためにゼロ金利政策を打ち出したり、世の中のお金増やすを量的金融緩和などを実施しましたがうまくいかず、2003年には株価は暴落(770.62ポイント)しました。


2008年のリーマン・ショックにより、世界的な経済不況となり、2011年の東日本大震災の翌年(2012年)にTOPIXはバブル崩壊後最低(695.51ポイント)となりました。


その後は「アベノミクス」と呼ばれる経済政策により、徐々に日本経済は上向き、株価も上昇傾向になり、今に至ります。

 


これがTOPIXのチャートです。
日本経済の動向とともに推移してきているのが分かりますね。

日経平均株価との違い

 


TOPIXと日経平均株価の違いは上記のとおりです。


一番大きく違う部分としては、対象となる銘柄数の違いです。
ニュースで見る機会が多く、なじみ深いのは日経平均株価の方だと思いますが、実際に日本の株式市場全体の動きを知りたい場合にはTOPIXの動向を見る方が適切であると言えます。


逆に、日本の主要企業の動向を見る用途では日経平均株価のほうが適切である、ということですね。

TOPIXニューインデックスシリーズについて

TOPIXについて理解いただいたついでに、ぜひ覚えておいていただきたいものが、「TOPIXニューインデックスシリーズ」です。


TOPIXニューインデックスシリーズは、TOPIX(=東証一部)の構成銘柄を、それぞれの銘柄の規模で細分化した8種類の株価指数を指します。
分類は以下のとおりです。

TOPIX Core30 : 時価総額、流動性が高い30銘柄
TOPIX Large70 : TOPIX Core30についで時価総額、流動性の特に高い70銘柄
TOPIX 100 : TOPIX Core30、TOPIX Large70の構成銘柄
TOPIX Mid400 : TOPIX Large70についで時価総額、流動性の高い400銘柄
TOPIX 500 : TOPIX Core30、TOPIX Large70、TOPIX Mid400を構成する500銘柄
TOPIX Small : TOPIXの算出対象から、TOPIX 500を除いた銘柄
TOPIX 1000 : 時価総額と流動性の高い1000銘柄
TOPIX Small500 : TOPIX Smallの中で、TOPIX1000に含まれる500銘柄

 

※参考:https://www.jpx.co.jp/markets/indices/line-up/files/fac_12_size.pdf


この中で特に重要とされているのが「TOPIX Core30」です。


↓コチラのリンクから組み込まれている銘柄を見てみましょう。
https://kabutan.jp/themes/?theme=TOPIX%E3%82%B3%E3%82%A230


トヨタ、ホンダ、ソフトバンク・・・日本を代表する企業の名前が並んでいますね。


アメリカの株価指数であるダウ工業株30種平均(NYダウ)と同じく、わが国を代表する30銘柄が選出されており、こちらも注目度のとても高い株価指数です。
合わせて覚えておいてください!

まとめ

いかがでしたか?
TOPIXと日経平均株価の違いはお分かりいただけたでしょうか?


TOPIXと併せてTOPIXニューインデックスシリーズについても覚えていただくことで、日本全体の経済の状況から、日本を代表する企業の状況なども推し量ることができます。


日経平均株価とともに是非ご活用ください!


資産運用について、もっと詳しく知りたい!
そんな方は、アーリークロスにご相談ください!

アーリークロスでは随時
お金に関するセミナーを行っています。

Contact
企業型DCの導入・
資料請求ダウンロード・個別相談は
お問い合わせから受け付けております。
全国オンライン対応可!