【名だたる企業がズラリ】日経平均株価 その②

前回に引き続き、日経平均株価の解説をしていきます。


今回は、組み入れられている銘柄についてのお話と、定期的に行われる入れ替えで選出、除外されることによる株価の影響について、説明していきます!


前回記事と併せて、日経平均株価の全体像をつかんでいきましょう!

 

 

日経平均株価を構成する銘柄

構成される銘柄は以下の6つのセクターに分類されます。

 

※日経平均株価採用銘柄の6つのセクター

  • 技術
  • 消費
  • 素材
  • 資本財・その他
  • 運輸・公共
  • 金融


また、各セクターごとの銘柄数と、構成比率(ウェート)は以下のとおりです。

 


採用されている銘柄数とウェートを見ることで、今の日本で勢いのある業種がなんとなくわかりますね!

 

影響力の大きい銘柄

更に日経平均株価の225銘柄の中で、ウェート上位の10銘柄は以下のとおりです。

 


やはり日本を代表する企業がずらりと並んでいます・・・。

 

※現在採用されている全銘柄はコチラからご確認ください。
・銘柄一覧 - 日経平均プロフィル
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk225


また、日経平均株価の算出に選定される225銘柄は定期的に入れ替えが行われており、原則として毎年10月の初めに定期的見直しが入ります。


定期見直しでは、銘柄の市場流動性(取引量)と、構成銘柄の6つのセクター(技術、金融、消費、素材、資本財・その他、運輸・公共の6分類)のバランスを考慮して、採用する銘柄と除外する銘柄が選定されています。

 

銘柄の入れ替えによる影響

先ほど、日経平均株価に選出される225銘柄は定期的に入れ替えが行われていることはお話ししましたが、銘柄の入れ替えの対象となった銘柄の株価はどのように値動きするのでしょうか?


選出された銘柄、除外された銘柄のそれぞれを、チャートを見ながら解説します!

 

日経平均225銘柄に選出された銘柄

※チャート画像:tradingView
https://jp.tradingview.com/


こちらは2019年10月の定期入れ替えで組み入れられた、医療関連サービスの「エムスリー」の株式チャートです。


オレンジのハイライト部分の右側、緑色の「買い取引量」を示す棒グラフが、日経平均株価に組み入れられたタイミングで大きく伸びています。


各メディアでは夏ごろから「日経平均株価の採用銘柄に選ばれるのではないか?」と予想されていたことから、選出される前から株価は上昇しています。

 


日経平均株価への組み入れ後は、組み入れ前と比べて銘柄の取引量自体も上がっていることもわかります。

 

日経平均225銘柄から除外された銘柄


こちらは2020年10月の定期入れ替えで除外された「日本化薬」の株式チャートです。


先ほどとは逆に、9月ごろから株価は下落。10月の見直しにより除外されたところでは、売り注文が急増しています。


以上のように日経平均株価の225銘柄に選ばれたり除外されたりすることが、個別銘柄に与える影響は大きいことから、夏ごろにはよく「日経平均に組み入れられる銘柄はどれだ!?」といった予想記事などが出てきて、それがまた個別銘柄の株価に影響を与えたりもします。

 

まとめ

2回にわたって日経平均株価について説明させていただきました!


日経平均株価はどんな指数なのか?
日経平均株価が景気や個別銘柄に与える影響


など、お分かりいただけましたでしょうか?


日経平均に組み入れられている企業は日本を代表する企業といえます。


気軽に日本株への分散投資を実現する手段として、「日経平均インデックスファンド」という、日経平均に連動する投資信託を活用してみるのもいいですね。


今後もこのような「株価指数」の解説も記事化していきますので、ご期待ください!


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