つみたてNISAについて

最近いろんなところでよく聞くようになったつみたてNISAという言葉ですが
「つみたてNISAって一体なんなの?」
「今までのNISAとの違いって??」
という方もいらっしゃるかと思います。

 

今回は、資産運用をしていく上でメリットの大きい制度である
つみたてNISAについて説明していきます!

そもそもNISAって?

NISAとは


・Nippon
・Indivisual(個人)
・Savings(貯蓄)
・Account(口座)


の頭文字をとった「少額投資非課税制度」の愛称の事を指します。

 

2014年にスタートした制度がNISA(以下、区別のため一般NISAと呼びます)です。
1999年イギリスにて
国民の貯蓄率向上を目的に導入されたISAという制度がモデルとなっています。

 

具体的には、購入した株式や投資信託などの
金融商品における利益が、一定の範囲内で非課税になる制度です。

一般NISAの特徴

2014年にスタートした一般NISAの概要を見てみましょう。

 

※出典:金融庁ウェブサイト
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html

 

銀行や証券会社にて開設したNISA口座で購入した
投資に対する利益が非課税になる制度で
年間で120万円、5年間で600万円分が対象となります。

 

政府が掲げる「貯蓄から投資へ」のスローガンのもと
※インフレが進むなか、貯金の割合が多すぎる日本社会において
将来の資産形成のために、若年層を中心に投資の普及を期待され
一般NISAはスタートしました。

 

※詳しくは以下の記事をご覧ください。
・投資の必要性

一般NISA→つみたてNISAの誕生まで

しかしながら、
2017年時点での一般NISAの口座数と取引額は
ともに60歳代以上が過半数を占め、
20、30代は全体の15%以下にとどまる結果となりました。


また、一般NISA口座開設者のうち、投資経験者は69%、未経験者は31%
2017年中に買付があった一般NISA口座の割合も37.2%でした。

 

※参考:野村資本市場研究所|発足5年目を迎えたNISA-これまでの利用状況と普及へ向けた課題
http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2018/2018sum13.pdf

 

2017年までの結果からみると、政府の狙いに一定の成果はあったものの
どちらかといえば、既に投資を行っている人
ある程度資産形成にメドが立っている世代の利用がメインとなっていたといえます。

 

そうした状況の中、2018年につみたてNISAがスタートしました。

つみたてNISA

今までの一般NISAに対して
より中長期的な資産形成を支援するための制度として
つみたてNISAは誕生しました。
以下が概要です。

 

※出典:金融庁ウェブサイト
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

一般NISAとなにが違う?

では、一般NISAとの違いを比較してみましょう

 

 

一般NISAとの違いとして、年間非課税投資枠非課税期間の点で差がみられます。


年間非課税投資枠は、つみたてNISAは一般NISAの3分の1となっていますが、
非課税期間はつみたてNISAが20年と、一般NISAの4倍の期間になり
最大投資可能額で見ると


一般NISA:120万円×5年=600万円
つみたてNISA:40万円×20年=800万円

 

となり、つみたてNISAのほうが金額が多くなります。

 

また、株式投資が利用のメインとなっていた一般NISAに対し、つみたてNISAは
投資対象商品も長期の積立投資に適した投資信託に限定することで
明確に「長期的な資産形成」を促す制度となっています。

 

※一般NISAとつみたてNISAは、どちらか一つしか口座開設できません。

 

2019年に「老後資金2000万円問題」というものが話題になりました。

 

このつみたてNISAの年間非課税投資枠が40万円であることからも読み取れますが、
この制度は、裏を返せば
「まずは少額から、老後の資産形成を始めてくださいね!」
という、政府からのメッセージであるといえます。

迷ったらつみたてNISA!

「あなたの老後資産が危ない!!!」の記事でも述べましたが
社会情勢の変化により、現在20代~40代の世代にとって
お金のリテラシーを向上し、自ら老後資産を形成することが求められています。
一般NISAとつみたてNISA、どちらがいいか迷っている人であれば、少額から始められる上、節税効果も期待できるつみたてNISAを活用して
資産形成を始めてみましょう!

 

いかがでしたか?

 

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次回は、個人型年金制度(iDeCo)について説明します!

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