【TOKYO2020閉会】東京五輪は日本株式にどう影響したのか?

先日、2週間にわたって行われた東京五輪が閉会しましたね。
大会期間中、テレビにかじりついて観ていた方も多かったのではないでしょうか?


今回日本は過去最多である27個の金メダルを獲得したことで、大会期間中は連日大盛り上がりでした。

そこで今回の記事では、東京五輪は果たして日本の株価にインパクトを与えたのか?

といったところを見ていきましょう!

東京五輪と日経平均株価

まずは、オリンピックで日経平均株価がどのよう値動きをしたのか?
過去の傾向と共に見ていきましょう。

過去の五輪と日経平均株価

日本は1952年のヘルシンキ大会に初参加して以来、夏季オリンピックに16大会参加をしてきましたが、その中で1968年のメキシコ大会から、金メダルを10個以上獲得した大会においては、以下のように五輪期間に株価が上昇する傾向にあります。

 

 

東京五輪における日経平均株価

では、今回の東京五輪ではどうだったのでしょうか?


開会式直前の7月21日の日経平均株価の終値は27,548円、閉会式直前の8月6日の終値は27,820円でした。
上昇率は1.0%ということでした。

日経平均株価は上昇したものの、過去最多の金メダルを獲得した割には・・・といったところでしょうか。


やはり、大部分の会場が無観客だったことや、コロナウイルスの感染拡大などが影を落とし、日本の株式市場全体を大きく押し上げるまでには至らなかったようです。

「金メダルラッシュ」で意外な値動きをした銘柄

しかしながら、今回の金メダルラッシュのなかで、所属する選手の活躍などで大きな値動きを見せた銘柄も多く存在します。


ヘルスケア商品メーカーの「コラントッテ」の株価は7月26日に23%という急上昇を見せました。

 

 


「コラントッテ」は卓球混合ダブルス決勝戦で水谷隼選手と共に中国を破って金メダルを獲得した伊藤美誠選手の広告主でした。
伊藤選手は同社のネックレスを身に着けて試合に臨んでいたため、金メダル獲得のニュースが流れるたびにネックレスも写ったことで注目を浴び、株価にもインパクトを与えたということです。


こんなケースもありました。
水産物の総合流通企業である「ホウスイ」という会社は、スケートボード競技の表彰式の中継で本社ビルがテレビに映ったことで注目を集め、ほぼ1年ぶりに株価が大幅に上昇するという珍事も発生しました。

 

 


上のチャートの棒グラフは取引高を表していますが、表彰式で映った日だけ異様に売買がされているのが分かると思います。


テレビで見切れただけで株価に影響を及ぼすのですから、さすが「スポーツの祭典」ですね。

まとめ

いかがでしたか?
今回のオリンピックは、コロナ禍でほぼ無観客という特殊な状況で開催された大会であったこともあり、日本選手の活躍の割に日本の株式市場に与えた影響は限定的だったようです。


ただ、今回のような国際的なイベントで注目を集めることで、株価が大きな値動きを見せるということは多く、そういった目線で個別株などを見てみるのも面白いかもしれませんね。

 


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