【外貨】外貨とは?種類と外貨資産の投資判断も解説!

今回は、外貨について学んでいきたいと思います!


あまり馴染み深いとはいいがたい「世界のお金のしくみ」についての解説から
外貨資産の投資判断をどう考えればいいのか?まで説明していきます!

 

海外株式や債券などは、今回解説する外貨と密接なかかわりを持っていますので、
必ず押さえておきましょう!

外貨の値動きのしくみと種類

イールドハンティング

通貨と金利は密接な関わりがあるのですが、高い金利を狙ってお金が動いていくことを


「イールドハンティング」


といいます。


金利がより高い国の通貨のほうがより魅力的な為、お金は金利の低い国から高い国へ流れていく性質があります。


基軸通貨である米ドルを例にすると以下のようになります。

 

米ドルの・・・

 

金利が上がる  →  米ドルが買われる
金利が下がる  →  高金利通貨が買われる

 

このように通貨は、金利が高い方により多くのお金が集まるしくみを持っていることを抑えておいてください!

外貨の種類

外貨の種類については、大きく分けて2つに分類できます

 

  • 先進国通貨 … 米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドルなど
  • 新興国通貨 … アジア、中南米、東欧、ロシア、中近東、アフリカなど


先進国の通貨は、経済基盤が安定した国の通貨であるため、金利は低い傾向にあります。
新興国通貨は、いわゆる発展途上国の通貨になり、お金を集めたい国が多いことから、金利は高い国が多いです。


これだけ聞くと、

「新興国の通貨を買えば、金利も高いし得じゃん!」

と思うかもしれませんが、ここで注意が必要です。


新興国には20%を超える高金利もあり、魅力的に写りますが、
金利の変動も激しいため、投資対象としてのリスクはかなり高いと言えます。


また、気をつけたいのが「インフレ率」です。
「インフレ」は、物価が上昇し、お金の価値が下がることを指しますが、金利の変動はインフレ率の変動にも繋がります。
仮にインフレ率が18%上昇したとすれば、たとえ金利が20%だとしても、差し引きで2%しか利益が出ない・・・となると、高い変動リスクを考えると、投資先としては適切ではないと言えます。


投資先として適切か?を判断するためには、その国の

 

  • インフレ率
  • 対外債務残高(どれくらいお金を持っているか?)
  • 財政収支(黒字?赤字?)


といった素性から調べる必要性があるため、個人の資産運用で、新興国通貨はあまり関わりが無いかな・・・と個人的には思います(笑)

外貨投資の考え方

米ドル建て債券の投資判断

では、実際に外貨投資について考えてみましょう。一般的には米ドル建ての債券が検討対象になりますので、今回は

 

金利3% 満期5年の米ドル建て債券
※投資金額1万ドル 購入時為替1ドル@100円 → 合計100万円


の場合で考えてみましょう。


この場合

利子収入 → (1万ドル × 3%) × 5年間  =  1500ドル


ですので、
総収入  → 1500ドル + 1万ドル  =  1万1500ドル


となります。

為替変動リスクを踏まえる

外貨建ての債券の場合、ここから為替変動リスクを加味して、損益分岐点を考える必要があります。


投資額の100万円を、総収入の1万1500ドルで割ってみると・・・

 

100万円  ÷  1万1500ドル  =  86.95円/ドル

 


となり、5年経って円高が86.95円まで進行するかどうかが、損益の分岐点になり、これを踏まえて投資するかどうかの判断をする必要がある。ということです。

まとめ

いかがでしたか?
少し複雑な話ではありますが、通貨と金利は密接な関係を持っており、
金利と物価の関係から、経済や、株式などほかの金融商品への影響が大きいので、その辺りのお話も今後解説していきます!


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