【経済のつながりを理解しよう】外貨と国内株式・債券の関係性とは?

以前、外貨と貿易の関係性についてご説明させていただきました。

 

前回は為替の動向が個人と企業にどのような影響を与えるのか?ということについて説明しましたが、今回は資産運用の分野に、外貨がどのように影響するのか?外貨と国内株式および債券との関係性について解説します!


これが分かると、為替の変動を見れば国内株式、債券が上昇するのか?下落するのか?が一目でわかるようになりますよ!

 

外貨と国内株式の関係性

まずは為替と株式の関係から見ていきましょう。


結論から言うと、為替が円高に振れると株価下落円安に振れると株価上昇という風に値動きが起きるのですが、なぜそのような値動きになるのか?詳しく説明していきます!

 

※外貨と株価

  • 円高  →  株価下落
  • 円安  →  株価上昇
「円高 → 株価下落」のしくみ

為替が円高に振れるということは、海外の立場からすると「仕入れ価格が上昇」することを意味します。


例えばアメリカから200万円の日本車を買うとして、1ドル100円の時であれば20,000ドルで購入できますが、円高により1ドル90円になった時に購入する場合は約22,000ドルと、2000ドルほど余分に支払う必要があります。

 

例:アメリカで200万円の日本車を買うときの購入価格

  • 1ドル100円の時  →  20,000ドル
  • 1ドル90円の時  →  22,222ドル


海外の立場からすると、当然値段が安い時に買いたい!となりますので、円高で仕入れ価格が上昇すると、必然的に日本の輸出量が減少します。


従って日本の輸出産業を中心に企業の業績が悪化しますので、結果として株価の下落につながる・・・というのが、円高 → 株価下落のしくみです。

「円安 → 株価上昇」のしくみ

では逆に為替が円安に振れた場合はどうでしょうか?


円高の場合と逆に、円安時は輸出価格が下落することは、先ほどの例からもわかるかと思います。


海外からすると

「今、日本で買いものすれば安くたくさん買えるぞ!」
となり、円安になるとドンドン日本からモノを買ってもらえるようになります。


こうなると日本企業の販売量(輸出量)が増え、企業の業績が改善されるため、株価の上昇が起こる・・・という一連の流れが発生するため円安 → 株価上昇ということが言える、ということです。

外貨と債券の関係性

次に円高もしくは円安によって、国内債券の価格はどのように変動するのか?見ていきましょう。


こちらは円安になると国内の債券価格は下落し、円高になると債券価格は上昇します。

 

※外貨と債券

  • 円高  →  債券価格上昇
  • 円安  →  債券価格下落


しくみを詳しく見ていきましょう!

「円高 → 債券価格上昇」のしくみ

為替と債券価格を見るときは、株式とは違い「国内の視点からの仕入れ価格」を見ます。


国内の立場から見ると、為替が円高に振れるということは、「仕入れ価格が下落することを意味します。


仮に「アメリカで1,000ドルで売ってるブランド物のバッグを買いたい!」となった時に、1ドル100円の時は10万円で買えることになりますが、1ドル90円の時には9万円と、1万円も安く購入できるようになる!ということになります。

 

例:日本で1,000ドルのブランドバッグを買うときの購入価格

・1ドル100円の時  →  10万円
・1ドル90円の時  →  9万円


このような形で仕入れ価格が下落すると、国内企業が輸入した製品を、国内で販売するときに安く提供できるようになるので、全体的な物価も下落します。


モノやサービスの価格が低下し、物価が下落すると、お金の需要が低下するため、金利が低下します。


債券の多くは発行時から償還までの利率が変わらない固定金利型ですので、世の中の金利が低下すると、金利が変わらない債券の魅力が上がり、債券価格は上昇する・・・というのが「円高 → 債券価格上昇」のしくみです。

「円安 → 債券価格下落」のしくみ

次に円安になると債券価格が下落するしくみを見ていきましょう。


先ほどとは逆に、円安の進行によって、国内の仕入れ価格は上昇していきます。
仕入れ価格が上昇すると、物価が上昇するということまでは、ご理解いただけるかと思います。


物価上昇の傾向が強くなると、人々は少しでも安い値段で早くモノを買おうとするので、お金が使われるという状況が生まれます。
金融機関はお金の流出を防ぐために、より有利な高い金利を預金者に提示するようになり、その結果、金利が上昇するという現象が起こります。


金利が上昇するということは、相対的に債券の魅力は下がりますので、債券価格は下落する・・・というのが、「円安 → 債券価格下落」というしくみです。


債券価格の上下に関しては、物価と金利が絡んでくるため、少し複雑ですが、最低限

 

  • 円高  →  債券価格上昇
  • 円安  →  債券価格下落


この部分だけでも覚えておいてもらえると、為替のニュースを見たときに、今までよりも深く理解ができるようになりますね!

まとめ

今回は外貨と国内株式および債券の関係性ということで、為替の変動が株価と債券価格にどのように影響しているのか?を見ていきました。

ここが理解できていれば、外貨の動向を追うことで、株式、債券の値動きが分かるようになり、資産運用にも役に立つことでしょう。


知識をひとつずつ身につけていく事で、ご自身の資産を守る力を磨いていきましょう!

 


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